初めての妊娠、しかも高齢出産に望む事態に動転している母親が面白いのか、エコーに映る胎児は笑う。
少子化時代の不安定な経済事情の時代。明日の我が身すら嘲笑う様な社会環境の中、ギリギリ迄仕事をし、この胎児の存在に気付く迄半年も経過していた。
初診から数々の検査をする。
過去の病歴、現在の鬱病の状態。尿検査からはじまり、血液検査、子宮頸がん、子宮がん検査等。
仕事はその日から終わる。
妊婦と言うのも実に不自由極まり無い。
そして、同時に出産迄に費用を実は要する。
母子手帳を墨田区区役所で貰い、様々な相談窓口は沢山あれど、実は今迄仕事バカで仕事で時間を費やしていた日々から突然無職同然の不安極まり無いニート同然に成り、社会から弾き出された様な失望感で憂鬱に凹む有様と成る。
何かして時間を潰したい。
そう。私は基本的に貧乏暇なし派な一労働者に過ぎなかったので、安静に今は妊娠中はゆっくり休んで元気な赤ちゃんを産めば良いみたいな周囲の祝福と声に絶句する位に落胆と溜め息をつく。
実は母子手帳と同時に医療費を軽減する診察券みたいなモノを墨田区区役所より14枚綴りで渡されました。
しかし、妊娠は病気とは違うので、診察券以外の医療費は普通に三割自腹で支払うし、種類によれば、保険点数upと同様に出費する事が実は多い。
多分、大概の妊婦はこの意外に嵩む産科診察代金の高さに、1人産むだけで良いと考えてしまうだろう。
又、初期経費の金額の高さに対しては、今後妊娠発覚か出産直前迄産科診察に応じたくても応じられ無い妊婦もいるかも知れ無い。
少子化対策に子供手当だの世の政府はばら撒くのだが、どうせなら産科に通う事に成ったら即使える金銭支援が出来れば、次もとは考える筈だ。が、今の日本では先ず難しい。
又、社会は男女雇用均等法があれど、実際女性が社会に進出し会社勤め等をしても妊娠は自然と会社からは爪弾きにされるのを生々しく実体験した。
一人っ子政策でも無い日本で有りながら、実は1人産むだけで現在の男女はいっばいいっぱいなのだ。
そう、矛盾を抱きながら今後自分は出産育児に追われるのだが、社会保障としては胎児を授かり産む前から保障を望む妊婦が実は多いに違いない。


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