戦後生まれの私には全く理解出来ない日本の昭和史。
学校の授業でも明治維新以降の歴史教育はタヴー視されていたと言える。単純に
八月六日は広島
八月九日は長崎
そして
八月十五日は終戦記念日
って事だけしか教えられてはいない。精々「裸足のゲン」や「火垂の墓」等で
過去65年以上前にこんな戦争が有り、日本は敗北しました
と言うのが実に淡々と歴史の教科書の巻末に書かれていて、大人に成って行くにつれ
記録映像や記録写真集でその凄まじさを知り、この時期にTVを観ては終戦番組が放映される。
思ったより私達現代人の脳裏に戦争の記憶は実に曖昧で有り、体験談を読み聞かせられても
実に素っ気無い「大変な思いをされたのですね」で終る。
既に過去の事と割り切れているのか、実感が無さ過ぎるから架空の様に思えるのかと暫し思う事が有る。現在のその被爆地は世界遺産となり、周辺の都市化と繁栄が有るからか、あの時あの場所あの時間に起こった事が嘘の様に思える錯覚に恐怖を覚える。
そう。是が身を持って知る歴史の風化だ。
未だたった1つの爆弾でこれだけの数の大量殺戮が有っただろうか?
20世紀、21世紀と跨いで暮らす私達日本人の中でも被爆者の証言は次第に時間と共に掻き消されて行く。そんな世の中で歴史の風化を阻止する為に記録としての映像や写真、時事や体験談は完全にデータベース化すべきだろう。
私の日常で配っている新聞も軍部の情報規制や検閲校閲に史実を歪められた事実だって有るのだ。然し、今はコレだけ自由自在に情報氾濫し逆に事実なのか偽りなのか混乱する程の混沌が訪れる。この時期、何故「戦争」と言う言葉が出るのかと不思議がる子供達へ伝える為に大人は出来るだけ真実を伝える使命が有ると自覚しなければ成らない。
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