2010年8月31日火曜日

サンデル教授のハーバード白熱教室

話題の講義でNHKでも取り沙汰されているし、先日の朝日新聞にも掲載されたハーバード大学サンデル教授の白熱講義(教室)一歩間違えると西洋的道徳(聖書)へのタヴーへの介入も辞さないし、内容次第では米国で有りながら、各州独立した法律をと言う大胆不敵な例えが有る。特に妊娠中絶と同性婚。これ等は大統領が認めない発言も有るので、実に凡人の私には理解しがたい。況して「イチローのメジャー功績と高額な契約金」の運用迄述べるが、実際の所、そんなのはイチロー個人の事。

◇五つの解釈伝統◇
 サンデルが擁護する解釈伝統は、大きくわけて五つあるだろう。
 第一に、「良心の自由」にかかわる各人の信仰は、自由な意思に基づくものではなく、自由に選ぶことができない確信の問題であり、その確信は「市民的美徳」を滋養することができるという主張。
 第二に、ポルノグラフィーは、女性に対する集団的な名誉毀損や、共同体の道徳的水準の低下をまねくという理由で、禁止しうるという主張。
 第三に、妊娠中絶に反対する立法は、たとえ憲法で認められないとしても、各州の法律に任せて実現可能にすべき、という主張。
 第四に、同性愛者の結びつきは、婚姻と同様に神聖で相互貞節を特徴とする場合には、人間の重要な善を実現するものとして認めるべき、という主張。
 そして最後に、離婚した場合の扶養料は、離婚後に女性が経済的に自立しなくても、一人で子供を育てられる水準に引き上げるべき、との発想である。
離婚後女性の経済的自立が出来なくても良いくらいに生活経済水準引き下げと言うのは社会保障が100%賄うのか?と疑問符が残る。タブーへの挑戦で話題髣髴染みた様にも思えるが、自由の国アメリカの現在の経済事情から考えれば実に難しく、仕事に困る失業者数とか考えれば非現実過ぎて魅力を何一つ感じないのが私の感想だ。正直言えば寝言は眠っている時に言うべきだし、熱心に聞き入る受講生や聴衆には何が得られるだろうか?
今の日本では先ず出来ない講義なのは事実だ。

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