2011年1月19日水曜日

人体の不思議標本展示の問題

実際に人体の標本展はもう何年も前から日本では行われています。
私も、物見遊山で観賞した記憶もあり、数年前は東京大学の医学部の医学標本展で
夏目漱石の大きな脳のホルマリン漬けを見て
「へぇ~」って感覚で眺めた事がございます。

取り分け、映画「おくりびと」だの、書籍「死体は語る」とかに
奇妙な感性を覚える人間にはとても興味深いものでしょう。

半世紀以上前の戦争の記録映像が収録された
NHK映像の世紀とか見て殺戮の恐ろしさを知りつつも実感や危機感が無い
日本人らしい感性がそうした企画展を喜びます。
皮肉なものです。




実際欧州の有名な博物館にはホルマリン漬けだの蝋人形
果ては解剖標本様々あるのですが、

日本人って不思議なもので、事故死や自殺体、変死体や他殺体だのは
通常目にする機会が乏しい為か標本と成ると結構冷静に観察出来る
実に奇妙な感性の有る国民と言われております。

200年も前では斬首だの磔、拷問
つい半世紀以上前では惨い絶望的な兵士達の死体だのを
映像記録では眺める事が幾らでも現在は可能です。

今回はどんな経路でどんな人がの死体に法的犯罪のメスが入りました。
道徳的に反対なさる方も当然多いが、国際問題化も有るので
実際に出所次第では中止廃案に成る企画展と成るでしょうね。

深い闇が暴かれた時それでも見たいか問われたら、多分もう私は観たくも無い企画展です。
精々海外の博物館で眠る亡骸や蝋人形だけでも十分ですから。

それに、近年の医学の進歩か、
自分のMIRの姿に呆然としているので、御免こうむるでしょうね。

0 件のコメント:

コメントを投稿